Y. Furui's monthly record

日々の行動を記録しています。1か月1投稿です。

【番外編】人の頭脳を加えたときに

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オフィスのPCの重さはF-Secureが何か悪さをしているからではないかと疑い、Norton 360 v3に乗り換えることにした。F-SecureのすっとろいスキャンでPCの反応が止まることがなくなるだけでもストレスは減るはずである。ちなみに自宅のPCはNorton 360 v2を搭載し、軽快に動作している。

乗り換えの効果を体感するのはこれからのこととして、まずはプロセッサとメモリに負荷をかける処理で比較してみることにした。

★テストプログラム
ちゃんとしたベンチマークプログラムの代わりに、「データ構造とアルゴリズムIII」のために作った整列所要時間測定プログラムを使った。整列アルゴリズムマージソートクイックソートヒープソートの3種類である。
★条件
まずF-Secureをアンインストールする直前に一度実行して画面キャプチャをとった(F-Secure条件)。
次にNorton 360をインストールしウィルス定義の更新もかけた後でもう一度実行して画面キャプチャをとった(Norton 360条件)。
いずれの場合も、4バイト整数(DelphiのInteger)の乱数データを10万件から10万件ずつ2千万件まで増やしながら、整列を計200回繰り返し、各回の所要時間を折れ線グラフとして表示した。
★表示形式
折れ線グラフの横軸はデータ件数、縦軸は所要時間(msec)である。なお、OSの制約により所要時間の下2桁程度は信用できないことに留意する。
★結果
最初のグラフがF-Secure条件、次のグラフがNorton 360条件である。
両方のグラフを見たところ、ヒープソートの折れ線にも上に飛び出している山が多いが、これを気にせず平均的な所要時間を見れば、どちらのグラフもあまり変わらないようであった。
マルチタスクOSで所要時間を測定しているので、折れ線が多少波を打つのは仕方がない。ヒープソートの折れ線だけがやけに激しく上下するのは、メモリアクセスの参照の局所性が低いからではないかと推測している。
それにしても、Norton 360条件のグラフにあるヒープソートの折れ線の飛び出しっぷりは非常に激しく、最長時間がF-Secure条件のほぼ3倍となっているのを見ると、多少憂鬱な気持ちになる。Norton 360条件ではたまたま何か別のバックグラウンドプロセスが忙しかったのだと思いたい。